こんにちは、エンジェル投資家のびずぷら(@bizpla11)です。
株式投資型クラウドファンディングが流行っているのは良い傾向です。が、さすがに立て続けにリリースされるFUNDINNO(ファンディーノ)の案件の勢いに陰りが見え始めました。
今回の第37号案件は、電子書籍ランキングサービスを提供する株式会社e-book.Ranks社になります。
電子書籍が乱立する中で、音楽でいうオリコンのような位置づけを目指しているようです。今回は出遅れてますが、e-book.Ranksを注目して解説します。
電子書籍ランキング.comとは?
電子書籍はAmazonを中心に、Apple・楽天・Googleなども参戦しており、それぞれ独自のサービスとして進化をしているのが現状です。
電子書籍ランキング.comは、ストアを横断(クローリング)して、総合的な電子書籍ランキングを作る、ことを目指しています。

サービスを提供するところが出すランキングでは不正が起きる、バイアスがかかる可能性があるため、第三者としてランキングを作成するという狙いがあります。
サイトを見ると無料マンガ読み放題や著名人のインタビュー記事なんかもあるみたいです。
電子書籍ランキングに未来はあるのか?

FUNDINNOのページを読む限り、e-book.Ranksのメリットは下記です。
市場:電子書籍が伸びる
競合:第三者として独立性を保って評価
自社:独自のクローリング技術がある
電子書籍が伸びる中、他者にできない独立的な立場でランキングをすることが差別化となる。それを可能にする独自技術も保有している。
で、実際どうなのか?
独立性を持って評価できるのか?
個人的にはこの独立性が、一番の疑問です。
当然Amazonや楽天などの事業者がランキングの不正を働くリスクはあるかもしれません。しかし販売実績を生データとして持っているサービス事業者の方がランキングを作る上で有利に思えます。
クローリング技術については、内容の記載がないため評価できません。
ひとつ懸念としてあげると、クローリングでどのように評価をつけてランキングしたのか、これが明確でないと不正を疑われる可能性もあります。

びずぷらはe-book.Ranksに投資する?
残念ながら投資は考えてません。
理由はすごい単純で「興味が持てない」だけです。
Kindleも利用するのですが、やっぱり紙の書籍の方が好きというのもあります。また図書館利用もしてるというのも大きいかもしれません。暇つぶしで時間を使おうとは思いません。

もし株式会社e-book.Ranksの強みがクローリング技術にあるなら、電子書籍ランキングにこだわらず、違う分野での応用を考えるのはありだと思います。その際に、社名が特定ドメインに限定されているのが気になります。
サービスがドメイン限定ですので、社名は汎用的な名前でもよかったのかなとも思います。もちろん経営者の電子書籍に対する想いが強いことが理由だと思いますので、あくまで第三者の勝手な意見です。
まとめ

今回はFUNDINNOの37号案件の株式会社e-book.Ranksについて解説しました。
ポイントは「独立性を持って電子書籍ランキングを評価することの難しさ」になります。一方で、理由はなくても順位があると安心するような人も多いと思うので、はやる可能性も否定はできません。
ただ私は興味がないため投資しないというだけです。
もし電子書籍に興味があるのなら、ぜひ検討してください。
それでは。
