こんにちは、エンジェル投資家のびずぷら(@bizpla11)です。
ファンディーノ第45号の超目玉案件ユニボット株式会社について、びずぷらの投資スタンスを解説します。
ユニボット(UNIBOT)はソニーの家庭用ロボットAIBOの初代開発責任者である大槻氏が代表を務めるロボット関連スタートアップ企業です。
AIBOと言えば最近復活して新しいAIBOが発売され話題になっています。
今回のFUNDINNOの案件であるユニボット株式会社は、大槻氏の人脈や過去の経験をフルに活かして新たな挑戦をしています。
目標募集額 | 31,500,000円 |
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上限応募額 | 65,700,000円 |
申込開始 | 2018年8月22日 19:00スタート |
投資金額 | 9万、27万、45万の3コース |
びずぷらはユニボットに投資する?

今回はストレートにびずぷらの投資スタンスを書きます。案件そのものの説明はファンディーノのページをご覧ください。
投資は見送ります。
理由は以下の3点をリスクとして捉えたためです。
- 経営者の年齢
- 競合との差別化が難しい
- AIBOとのコア技術の違い
経営者の年齢
大槻氏は現在70歳です。IPOを目指している2023年3月には74歳になっています。もちろん元気な人・精力的に活躍できる人がいることは否定しません。
ですが、あくまでリスクとして考えたとき30代の起業家とは違うことは認識した方が良いです。今回のメンバー紹介で大槻氏の右腕となる人がいるのであれば良いのですが、違う畑の人をメンバーに添えている印象があります。
もちろん若い優秀なスタッフがいるとは思いますが、その人が前面に出るぐらいでないと、次の世代に引き継ぐことは難しいと考えます。
以前紹介したTOBILIFEの記事でも書きましたが、ライフネット生命は出口さんが初代社長を務め、岩瀬さんへとバトンタッチしてきました。

このような流れをユニボット社が作れるのか見えないところにリスクを感じます。
競合との差別化が難しい
二つ目の理由が商品の差別化ができるのかという点です。
今回のユニボットがあげている顔認証AI技術。どこかで聞いたことありませんか?

ファンディーノの38号案件デジタルアテンダント社もAI技術に強みがあり、特許まで保有している「画像認識」技術を有しているのです。
画像認識技術という点では、自動運転などでも必須の技術であり各社が研究を重ねています。ユニボットにそういう競合とどのような差別化ができるのか、現在は未知数だと思います。
AIBOとのコア技術の違い
最後の理由はAIBOとのコア技術の違いです。当時のAIBOのコア技術は、ソニー独自のリアルタイムOS「アペリオス」だと考えます。
アペリオスはソニーコンピュータサイエンス研究所が開発したリアルタイムOSです。リアルタイムOSは、処理にかかる時間を前もって計算できるもので、ロボットの姿勢制御には必須の技術です。ただしアペリオス自体は商業的な面で失敗に終わり開発を中止しています。
一方で今回のユニボットのコア技術は画像認識、顔認証AIです。
おそらく大槻氏は基礎技術を商品に応用する高いスキルがあると思いますので、コア技術が違うことでも大きな影響はないと考えています。
とはいえ違うコア技術について同じように商品化に成功するという保証もありませんので、小さいリスクとしては頭に入れています。
まとめ

今回の記事ではユニボット株式会社について解説しました。
ソフトバンクロボティクスとの提携やペッパー君を使った訴求など、さすが大槻氏と思わせる展開の仕方もあります。
びずぷらは投資しませんが、プラス面で可能性を感じて投資するというスタンスも十分ありえる選択だと思います。
それでは!